№1理論

№1理論
ビジネスで、スポーツで、受験で、成功してしまう脳をつくる「ブレイントレーニング」
西田文郎著
発行元/現代書林

感情とイメージ、そして思考が一体となった"ウキウキワクワク状態"になれば、嫌でも成功できる!誰でも簡単に「プラス思考」になれる、マル秘ノウハウを紹介する。
「優秀な人間」と「そうでない人間」の違いは、「脳にインプットされた記憶データ」の違いにある。例えば、ビジネスでいつも成功を収める人の脳には「成功」の記憶データだけが記憶されている。このデータに基づき、脳細胞が「結晶型」と呼ばれる無意識的判断を行うことにより、自ずとプラス思考になり、成功することができる。一方、そうでない多くの人は、脳に過去の悪いデータが蓄積されているため、成功を予感できない。
人は、「思考」「感情」「イメージ」の3つ全てがプラスになった時、やる気がみなぎり、潜在能力が引き出されて、容易に成功することができる。「メンタルヴィゴラス状態」と呼ばれるこの状態は、大脳にある「扁桃核」という組織の作用により生じる。
メンタルヴィゴラス状態は「~できる」「~できて当たり前」というプラス思考である。だが、多くの人はすぐマイナスのイメージ、感情が生じるため、「~したい」という"願望型"のプラス思考にしかなれず、成功を心から信じられない。これを「できる」に改めるには、自分に都合のい成功イメージを具体的に思い描くようにする。すると、脳はそれを実際の経験として受け取り、扁桃核にプラス感情が生じ、思考もプラスに回転し始める。
例えば、著者がかつて指導したシャンソン化粧品の女子バスケット部の場合、当初の実力は№1のジャパンエナジーに次ぐ№2であった。№1と№2は1番の違いだが、心理面では大きな開きがある。「勝てる」と「勝ちたい」の差だ。それを指導により「勝てる」に改めた結果、日本リーグでV7を達成することができた。
人は、「長期目標」を持つことによって進化することができる。長期目標とはすなわち"人生の最終目標"であり、愛情や尊敬、社会的な使命など「人間的な価値」を含むものである。この長期目標は、「3-1方式」という目標設定法により、簡単に設定できる。