結果を出し続けるために

結果を出し続けるために
著者:羽生善治
発行:日本実業出版社

良い結果を出し続けるためには、ツキや運、プレッシャー、ミスの3つの要素がキーになるのですが、次の手を選ぶ時にツキや運、流れを参考にすることがあるのですが、例えばツイていたとかツイていなかったなどをツキや運と言ったことに漠然と感じているのです。ツキや運を呼び込むにはツキや運のある人の真似をすることなのです。反対にツキや運のない人の反対のことをするというのです

ところがツキや運というものは変っていくものなので、ギャンブルとか占いといったものは、いつの時代でも流行るのだというのです。人間は自分がツイているということに魅了されてしまうのですが、ツキや運というものは引力が強いためツイているとか、ツイていないかといったことに一喜一憂すると、自分の実力を上げていくことがおろそかになるというのです。ツキや運というものは、捕らわれたり、こだわったりし過ぎるのは良くないというのです。
人は選択する課題がが沢山あるほど、自分自身が下した決断に悔やむことが増えるというのです。良く後でああしておけば良かったと悔やむことがあるのはそのためで、後なって悔やまないための思考方法や割り切り方を身に付けて置くべきで、人生を前向きに生きていくためにも、自分自身の選択力に自信と確信を持つことがポイントだというのです。自分自身が選んだ課題に悔やむより、選択した中に次に前進する課題があるという思考することが肝心なのですから、問題を選ぶ場合は結果が上手くいくかどうかでなく、上手く行かなくても納得できるかどうかと思考して置くことが後で悔やむことは少なくなるというのです。
近年では統計や確率理論が進んでいるので常識やセオリーが確定しやすく頼りたくなるのですが、常識やセオリーに頼っていると、非常識な課題や自身の人生を左右する局面の場合に対応力が発揮できなくなってしまいますし、時流が捉えられなくなっていきかねないので、自分自身の状態や時流を見て将来の開拓力を身につける為に、常識外れな状態に身を置くことが必要だというのですが、最初から山岳地帯でサバイバルを行ったりするようなことは避け、自分が安全な状態が保てる範囲で実行すべきだというのです。ですからこれからは野生的なワイルドさが必要なので、統計やセオリーに頼らず解決策を見つけだすことが重要なのだというのです。