けっきょく、お金は幻です。

けっきょく、お金は幻です。
竹田和平著
サンマーク出版

著者の竹田氏は全世界で起こっている金融危機の原因は、お金を過大に評価したからだというのだ。経済の主役というのは、生産や販売活動だというのだ。だからアメリカから発生した金融危機は、裏方の金を主役にしてしまったことに要因があるというのだ。
更に貨幣は経済の価値を測る物差しであって貨幣に大きな価値があるという幻想を抱いてしまっていたからだというのだ。竹田氏は原則を見失ったから、金融危機になるのは当たり前だというのだ。
著者は、経済を立て直すには、お金を裏方に戻して、実態経済を主役にすれば良いというのだ。当たり前の原則を取戻せば、期間がかかっても、経済は立ち直るはずだというのだ。投資や開発は実態経済ではないというのだろうか。竹田氏はいろいろな面であたり前の原則を忘れていると言っているのだ。実態経済とはなにか。当たり前とはなにか。竹田氏が言っている当たり前とは人間が共通する価値観なのだろうか。この問いを解く為に本書を読んで見たまえ。