コンサルタントの「質問力」

「コンサルタントの『質問力』」
野口吉昭/著
PHP研究所
840円

課題を解決しビジネスを推進していくためには「質問する力」が優れていることが、ポイントとなるのだ。
だから質問のしかたによっては、相手の対応が違ってきたりするのだ。
コンサルタントの場合は、まさに「質問力」が武器になっているのだ。コンサルタントによる、仕事の成果に直結した質問力と質問のテクニックについてのこの本の内容は、その道のプロの「質問力」とは。「仮説力」とは。「本質力」という質問エッセンスとは。「シナリオ力」で、質問の目的達成とは。などとなっている。
質問する力のある人は、聞く態度を身につけているのだ。鋭い質問で相手から信頼を得て、積極的に自己開示させる力があるのだ。
質問力で全体像を指し示すことができ、場の空気を読むことができるのです。優れた経営者やセールスマンは、優れた質問力を身につけているのだ。
この本は、優れたコンサルタントがよく使う質問力を身につけることができるようになっているので、仕事で役立つ質問力を手に入れることができるのだ。優れたコンサルタントの質問力の構成は、仮説力と本質力とシナリオ力の3つだ。
「仮説力」とは、質問力のもっとも基本となるものだ。全体を捉え部分を考え因果関係を捉え優先順位を付けるのだ。大所高所から全体や細部の整理する能力なのだ。質問する前に、仮説を立てて漠然とした質問はしないのだ。例えば、業績が伸びない営業部門に「いったいどうなっているんですか?」と質問しても、言い訳しか返って来ないのだ。質問力があれば、仮説に基づいた深い質問によって、適格な回答を得ることができるのだ。
「主力商品は、量販店に強いはずだが、なぜ量販店の扱いが平均より20%も少ないのか」と質問すれば、問題点の本質に迫れるようになるのだ。
問題の解決方法で「ロジカル・シンキング」というものがあるのだが、それでは結論が出ても、キレイに整理できたレベルで終わってしまうのだ。問題の本質をあぶり出すためには、仮説力がカギとなるのだ。
この本は、優れたコンサルタントの質問力がわかりやすく解説されているのだ。質問力をどのようにすれば身に付けることができるか理解できるようになっている。