部下を動かす教え方

「部下を動かす教え方」
松尾昭仁/著
日本実業出版社
1,575円

上司の中で自分でやったほうが早いといって部下に仕事を任せられない上司は上司失格なのです。
自分の仕事で手一杯で、部下に教え育てることが苦手だと感じている上司も上司失格です。部下に上手に教えることができるようになると、仕事を他人に任せられるようになるので、大きな仕事にチャレンジできるのです。
この本は、部下を一人前にする人材育成テクニックです。内容は、「教える」ことで、あなたも組織も成長できるとは。部下を「一人前」に育てる教え方の基本とは。部下の「自信」と「やる気」に火をつける教え方とは。どんな部下にも効果がある「タイプ別」の教え方とは。「多くの部下」を一気にレベルアップさせる教え方とはなどです。
部下に仕事を教えてもすぐには覚えてくれないから、結局、自分でやった方が早いと、教えることを最初からあきらめていたら、いつまでたっても自分自身がいくつもの仕事を抱え、忙しさから抜けることはできません。
上司が部下の仕事までやってしまうと、その部門の業績も伸びず、評価されません。部下が成績を上げるようにすることで、上司が評価されるようになります。部下に教えることで、相手にわかりやすいようにノウハウを整理でき、知識の棚卸し作業になる。部下にどう教えるか、伝え方が身に着く。部下に教えることで、基本的な事項を復習できる。
この本は、部下を一人前にする教え方が丁寧に解説されています。具体的なノウハウが書かれています。
例えば、教える内容は相手の知識、経験レベルに合わせ、できるだけ細分化し、重要なポイントは3つまで絞る。部下には集中力がないことが前提なので、大事なポイントはくどいと思われるくらい繰り返す。
大事なポイントを話す前には、間をとる。相手の知識や経験レベルを把握するには、教える作業をやらせ、知識を聞くこと。
教える勘所が具体的にピックアップされているので、教えることに自信のなかった上司も、どのように教えれば部下が理解してくれるか、体得できる。
部下には様々なタイプの人間がいます。まったくの初心者や、教え方に文句をつける部下や、自分より年上の部下など。この本は、それぞれのタイプ別の効果的な教え方も詳しく載っています。