戦略「脳」を鍛える

「戦略『脳』を鍛える」
御立尚資/著
東洋経済新報社
1,680円

戦略的に勝てる脳にするための発想法を解説しています。
グローバルな競争や規制緩和の中で戦略論が必須になってきているのだが、勝てる戦略がどうしたら身につくかといいますと。
勝つためには、勝つための頭の使い方を身につける訓練が必要なのです。
この本には、定石的な戦略論ではなくイノベーションを生み出すための発想法が紹介されています。
主な内容は、インサイトが戦略に命を吹き込むとは。思考の「スピード」を上げるとは。三種類のレンズで発想力を身につけるとは。インサイトを生み出す「頭の使い方」を体験するとは。チーム力でインサイトを生み出すとはなどです。
戦略論というのは、仕事上で実際に勝てる戦略を構築することができなければ意味がないのです。使える勝てる戦略構築は、インサイトと呼ばれているというのです。
インサイトとは「勝てる戦略の構築に必要な頭の使い方や結果として得られるユニークな視座」のことだというのです。インサイトはスピードとレンズの要素から構成されているというのです。
スピードとは、思考のスピードを最大限にアップさせ、戦略の仮説を立て、戦略の有効性を検証し、競争相手より数倍の速さで実行する思考スピードの差別化だというのです。
レンズとは、仮説を作り出すための「モノの見方」をするための思考ツールのことだというのです。
戦略論知識を学び実践しすることでインサイトを体得することができるというのです。
自分の頭の使い方のクセを知り、苦手とする部分を克服することで、インサイトを効率よく身に付けることができるというのです。
この本は、インサイトを身に着けるための詳しい解説や、具体的な練習問題が豊富です。
例えば、「頭の使い方のクセを知る」ことや、「左右の脳をバランスよく使う」ことなどが分かりやすく解説されています。
自分がよく使っている頭の使い方を認識した上で、頭の使い方を実践することができます。頭が鍛えられ、思考のスピードアップが実現できます。
モノの見方で事象をとらえ、発想力が身につきます。
「視野を広げる"拡散"レンズ」「狭く、深く見る"フォーカスレンズ"」「思考をジャンプさせる"ヒネリ"レンズ」著者の御立尚資氏は、ボストン・コンサルティング・グループ 日本代表で、金融、消費財、流通業界を中心に幅広い業界に対して、事業戦略、グループ経営、イノベーション、プライシング、M&A等のプロジェクトを数多く手掛けているのです。