生き残る上司

「生き残る上司」
松尾昭仁/著
ベストセラーズ
1,365円

部下を持ったら3割の管理職として残るために不可欠な内容が解説された本なのだ。
部下を持った管理職として、部下の面倒を見る立場になっていながら、自分のことでせいいっぱいだと感じている管理職も多いというのだ。
せっかく管理職として昇進しても、会社の期待する成績を上げられなければ、管理職として失格なのだ。
この本は、管理職として組織のことで迷ったときに解決のヒントになる、部下との接し方について解説されているのだ。
この本の内容は、能力主義時代のサバイバル上司術とは。生き残り上司への意識改革とは。部下をやる気にさせる基本ルールとは。部下とのコミュニケーションのとり方とは。困った部下の対処法とは。こんな上司は失格とはなどです。
管理職として取るべき態度を小さな項目に分けて、解説しているのだ。気になる項目から読んで管理職としてのヒントを得るのだ。
管理職として部下のことが無能で信頼できないと周囲にいうのは、管理職としての無能力さを周囲の人に公開しているようなものなのだ。管理職はさり気なく、自組織のスタッフを褒めるくらいの余裕がなければうまくいかない。
無能な管理職は、部下とつまらない議論をしがちなのだ。部下と議論で論破しても、部下の気持ちを変えることはできないのだ。議論ではなく部下の言い分を聞き、建設的な話し合いが必要なのだ。
管理職を悩ます困った部下には、学生気分型部下、コミュニケーション欠如型部下、虚弱型部下、心に病を持つ部下、自己主張型部下、リセット症候群部下、言い訳型部下、シンデレラ部下、クレーム恐怖症型部下など、いろんな部下がいるが、対処方法を間違うとチームはダメ組織となってしまうのだ。
管理職としての究極の仕事は、自分の仕事をなくすことだというのだ。自分の仕事がなくなったら困る、と不安になる管理職がいるのだ。管理職の仕事は、現場で働く部下に指示を出し気を配り、部下がやるべき仕事を作ることなのだ。
管理職としてやっている仕事は、部下の仕事なのだが、自分がやらなくてはいけないと思い込んでいるだけなのだ。管理職として自分の仕事をなくすことで、組織の可能性とチャンスが広がっていくのだ。
著者の松尾昭仁氏は、セミナープロデューサー、セミナー講師プレミアム倶楽部代表をしている。