仕事は頭でするな、身体(からだ)でせよ!

「仕事は頭でするな、身体(からだ)でせよ!」
久恒啓一/著
大和書房
1,260円

仕事で抜きん出るためには知識ではないというのだ。もしも、いまひとつ伸び悩んでいるとか、まわりが優秀に思えて仕方ないとか、今までの仕事のやり方に行き詰まっているとかなどで、あなたもそんな風に感じているとしたら、この本が役に立ちます。
この本は、著者の久恒啓一さんが経験をもとに頭ではなく、がむしゃらに身体を使って仕事をすることで、人から抜きん出るためのセオリー30を掴んだというのだ。
この本の内容は、がむしゃらに働けば、結果は必ずついてくるとは。人にぶつかってこそ、能力は磨かれるとは。仕事リズムを持つ人が、人を巻き込むとは。変化をマネジメントする人が、進化できるとは。「習慣力」のある人が、最後に勝つとは。などです。
久恒啓一さんは「できる社員」として充実した会社員時代を過ごしたというのだが、なんと大学教授になった秀才タイプだと、多くの人から思われているそうです。実際は頭も良くない凡才タイプで、常に怒鳴られる「できない社員」だったのだというのです。
できない社員を補うためのノウハウが「身体を使って仕事をする」ことだったというのです。凡人でも、その気になれば自分よりワンランク上の秀才にも勝てるという効果があると久恒啓一さんはいうのです。
人よりできるビジネスマンになりたいからといって、勉強をしたり資料を分析してばかりではダメなのだ。
体験に勝る教科書はないと、久恒啓一さんは、行き詰ったら人に会いに行けといっているのです。
動かずに頭で考えているよりも誰かと会って話をしていた方が、会話の中から何かヒントを得ることができるというのです。とにかく動いてみること、散歩してみることなのだそうだ。
歩くと脳に刺激を与えるし、入浴や通勤電車の中などで、脳に刺激を与えるためのノウハウが紹介されています。
久恒啓一さんは、凡人が秀才に勝つには早起きしかないというのだ。
凡人は準備を怠りなく早起きして2回、3回と考えてみるようにすることで、秀才にひけをとらずに互角に戦うことができるというのだ。