戦わない経営

「戦わない経営」
浜口隆則/著
かんき出版
1,260円

経営者は幸せの専門家なのですから敵を作らないのです。
ビジネスは戦いだ、経営は戦いだと思っている人が多いのです。ですから誰もが競合他社、お金、時間、世の中の動き、仲間や、自分とも戦ってしまうのです。できれば戦いたくないのが人間ですね。
この本は、数千人の起業家を支援してきた浜口隆則氏が「幸福追求型の経営」を教えてくれます。
本の内容は、戦わない経営とは。成功する起業家の第一条件とは。「真っ白な場所」を探すためのポジショニングマップの描きかたとは。などで、少し考え方を変えるだけで、周囲の景色までが違って見えてくるというのです。
読んでいるうちに、本当にこの世の中には経営の「敵」など、存在しないのだとということに気づかされますよ。
だから競合他社との戦いをやめて、2番手に甘んじることをすすめているのではありませんよ。
日本で二番目に高い山の質問に答えられる人は多くありませんね。ビジネスの世界でも、客に覚えていてもらうには、その分野で一番になることは大事だというのです。
大切なことは、ポジショニングだというのです。ポジショニングとは、自社の存在位置です。自社の存在する位置を徹底的に考え、誰もいない場所に自社を置くので、敵がいないというのです。
客の一番となって喜ばれ儲かっているというのです。
無敵の状況を実現するためのポイントは、変わっているを大事にすることだというのです。人と違うことをするというのです。人と同じことをしては、競争が始まります。人と違う自分を認めることが大切だというのです。
ビジネスの世界では、違いは価値です。他社との違いを磨き、変わっているが、きっとすごいに変わってゆくというのです。
この本で、ポジショニングマップという手法によって、競合する相手のいない場所を探す方法が、具体的に解説されています。
ポジショニングマップを作成していると、とらえどころのなかった市場の関係性が見えてくるというのです。今まで気づかなかったことも発見できるようになるというのです。