「ひらめき」を生む発想術

「『ひらめき』を生む発想術」
宮永博史/著
シーアンドアール研究所
1,575円(税込価格)

成功の分岐点というのはひらめきからだというのです。
成功するための発想の秘訣というのは、発想そのものだけを考えるだけでは不十分だというのです。発想を明確な形にして、売上や利益という実利を残して初めて、その発想が賞賛されるというのです。
この本では、発想を形にしている事例を取り上げていて、成功の秘訣を考えます。
内容は「基本に戻れ!」本当のニーズを掘り当てる発想術、「もっと上へ!」常識を打ち破る発想術、「なぜだ!」豊かな発想を妨げる要因、「こうするんだ!」発想力の鍛え方、「越えて行け!」発想を助ける心構え、といったところです。
発想に関する本はたくさんありますが、発想を形にする本はないようですね。著書は実際に企業で困難な状況を乗り越えて「ひらめき」にたどり着くプロセスを具体的な事例で説明してくれています。壁にぶつかったときに方向を転換するタイミングや前例がなかったことに挑戦していく勇気が持てるような行動がヒントになりそうです。発想力の鍛え方は、異なる環境に身を置いてみることだというのです。フットワークを軽くすることだというのです。気軽に始められるようなことばかりが紹介されています。
犬養道子氏と中丸三千繪氏の事例のように、個人でありながら、その発想と行動力に驚かされるエピソートもあります。犬養氏は戦後に、女性一人で外国に渡り留学し、仕事を見つけ、幾多の困難をのり越え生きてきた人です。国際交流にも貢献した人です。
中丸氏は、周囲に無理だといわれながら、日本人で初めて優勝したオペラ歌手です。
発想力と行動力と努力で結果を出しています。成功した人のエピソートで刺激を受けてひらめきが生まれてくるかもしれませんね。