ロジカル・ライティング

「ロジカル・ライティング」
安田正/著 上原千友/著
日本実業出版社
1,365円(税込価格)

ビジネス文書の書き方。論理的にわかるので悩むことがなくなります。文章を書くことが難しいと感じている人は論理的でわかりやすい文章を書くためにはどうすればいいのかがわかります。
本の内容は、文章の設計図手法による、論理的にわかりやすく、人に伝わる文章の書き方になっています。文章作成の黄金ルールとは、知的で、論理的な文書。やさしく、簡潔で、正確な文章を書くための、12の黄金ルールとは、文章の設計図以前の鉄則です。
「主語と述語を近づける」日本語の特性として、主語と述語の間に、補足的な情報が入ることがあります。基本的な文章の構造を意識していないために起きる現象です。主語と述語の距離が近いほど、明快でわかりやすい文章になるというのです。
「修飾・被修飾関係をはっきりさせる」とは修飾語は、被修飾語の属性や、情景描写や、細かな心情を表現しますが、適切な表現をしないと、読み手は意味を取り違えてしまうというのです。修飾語は、被修飾語の直前に置くということです。
「約束通り彼は毎日残業し、この仕事をやり遂げた」という文章は、修飾語「約束通り」が、「毎日残業し」か「やり遂げた」に係るのか、わかりにくくなっているというのです。次のように直すと、わかりやすくなるというのです。
・「毎日残業し」に係るときは「彼は約束通り毎日残業し、この仕事をやり遂げた」
・「やり遂げた」に係るときは「彼は毎日残業し、この仕事を約束通りやり遂げた」になります。12の黄金ルールを学ぶだけでも、自分の書いた文章が、見違えるようにわかりやすくなります。
ルール解説の後には、問題と解答例があるのです。12の黄金ルールを身に付け、文章の設計図では、企画書、報告書、メール文など、実際的な11の事例で、文章の設計図を描く練習ができます。
改善前の文章を読む。改善すべき点を探す、項目立てをする。キーワードを探す。各項目にキーワードを入れるの5つの手順を踏んでゆくことによって、わかりやすい文章を書くことができるのです。
「悪い文例」も掲載されているから確認もできます。「良い文例」を見ると理解できます。頭がクリアになっていきます。