ユダヤ5000年の教え

「ユダヤ5000年の教え」
ラビ・マービン・トケイヤー/編著 加瀬英明/訳
実業之日本社
1,365円(税込価格)

ユダヤ人は世界の富を動かし成功者を輩出しているのだが、そのユダヤの教えから、民主主義が生まれ、義務教育を実施し、医学、裁判制度福祉の基礎をつくりだしたのだ。ユダヤ人は、国土を持たずに世界中の様々な国で暮らし、歴史の中で鍛えられてきたのだ。ユダヤ人は、頭の良い民族だといわれているのだ。
この本は、世界の富を動かすユダヤ人の成功の秘訣を、ユダヤに5000年も伝わってきた格言から学ぶというものだ。
内容は、なぜユダヤ人に成功者が多いのか。成功の法則、貧乏と金持、幸福と不幸、知識と知恵、賢者の言葉、恋愛と結婚、つきあい術などもっとユダヤの世界を理解するためにユダヤ人が持っているユダヤ教の教えと、やり抜こうとする意思の力があるのだというのだ。ユダヤ人は科学や思想哲学、芸術の分野で優れた人材を数多く輩出してきた。
ユダヤ人は古典を古書として扱うことはないし、古典は歴史の経験から生み出れた人生の知恵と捉えているのだ。
金言集に書かれている言葉を読んでいくと、ユダヤ人の考え方や生き様が伝わってくる、例えば「人は金銭を時間よりも大切にするが、そのために失われた時間は金銭では買えない」一度失われた時間は、どんなことをしても取り返すことができないということはわかっているはずなのについ時間の大切さを忘れて行動してしまってはいないだろうか。
「他人を幸福にするのは、香水をふりかけるようなものだ。ふりかけるときに、自分にも数滴はかかる」ユダヤ人にとって慈善とは、施すものではなく、当然の行為なのだというのです。
ユダヤ人とって、あらゆるユダヤ人は兄弟であるとみなしているのだ。親切や善行をおこなって、人を喜ばせれば、自分も一緒に嬉しくなるというのだ。
「人は生きている限り、奪うことができないものがある。それは知識である」ユダヤ人の、いままで歩んできた歴史を、よく現した言葉なのである。土地や財産を奪われ、国から追われて暮らしを送る彼らのことを想像するのは容易ではないが、ユダヤ人を救い、ここまで発展していくことができたのは、彼らが生きる知識を身に付けていたからだといっているのだ。
著者のラビ・マービン・トケイヤー氏は、ユダヤ教の日本通の牧師です。
世界の億万長者トップ400のうち、15%がユダヤ人なのです。歴代のノーベル賞受賞者のうち、20%がユダヤ人なのです。