「もうひとりの自分」とうまく付き合う方法

「『もうひとりの自分』とうまく付き合う方法」
石井裕之/著
フォレスト出版
出版年月:2007年12月
1,365円(税込価格)

自分の中にもうひとりの自分を発見することがあります。これまでに、肝心なときに心とはうらはらな行動を取ってしまい、後で後悔する羽目になった経験があります。
自分の中には、自分で自覚しているいつもの自分とは別に、もうひとりの自分"がいるのです。
著者の石井裕之氏がそのもうひとりの自分と、うまく付き合う方法を教えてくれています。
内容は、"もうひとりの自分"とうまく付き合う。ひっくり返して考えれば"もうひとりの自分"が見えてくる。"もうひとりの自分"は毎日生まれ変わる。"もうひとりの自分"は繰り返しに影響される。My word is law"もうひとりの自分"とは、あなたの潜在意識のことだというのです。
自分が考えていることと違う行動をとってしまうのも、潜在意識がそうさせているというのです。
著者石井裕之氏は、セラピストとして大勢の人の心の問題を取り組んできた体験の中から、もうひとりの自分の潜在意識について、4つのポイントを抽出しているのです。
1."ひっくり返り"の法則。2."生まれ変わり"の法則。3."リズム"の法則。4."言霊(ことだま)"の法則の4つの法則を理解するだけで、もうひとりの自分の潜在意識とうまく付き合えるようになり、なんとあなたの人生は今よりもずっと豊かに、もっと思い通りに、さらにパワフルになるというではないか。
なんでも"ひっくり返り"の法則というのは、いつもの自分の意識の考え方をひっくり返してみると、そこには"もうひとりの自分の潜在意識"の考え方が見えてくるというではないか。なんとひっくり返っているのは、心の支点や主客の関係、時間の流れの3つだというのだ。
心の支点をひっくり返すというのは、「英語の勉強をして、通訳になろう」と考えるのではではなく、「通訳になる。そのために英語の勉強をしよう」と考えることなのだというのだ。
この二つは同じに見えて、発想は逆なのだ、だから、目標や夢に、あなたの心の支点を固定させることが大切なのだというのだ。
潜在意識は、"私"が"あなた"に転化することがよく起こるというのだ。"主客の関係"のひっくり返りということなのだそうだ。例えば、「あなたはオレンジ色のシャツが似合う」と知り合いの誰かが、あなたに唐突に言ってくる場合があったときに、しばらくして、言ったその本人がオレンジ色のシャツを着て、満足そうにしているものです。
つまり、本人も意識していないながら、自分と相手のことを取り違えてしまっていたというのだ。これを応用すると、あなたが誰かをホメることは、潜在意識の観点から見れば、あなたがあなた自身をホメたことと同じ意味になるというのだ。
人を徹底的にホメることで、自分に自信をつけることができるのだというではないか。
"時間の流れ"のひっくり返りとは、潜在意識の世界では、時間が逆に流れているというではないか。"時間の流れ"をひっくり返すことを応用した、「逆読書術」は、普通の読み方と違って、新しい刺激を得ることができる読書法だというのだ。逆ノート術は、誰かの講演などを、その最後からさかのぼりながらノートに書いていく方法だというのだ。なんと"もうひとりの自分の潜在意識"を刺激して、うまく付き合えるようになるというのだ。
"もうひとりの自分"をうまく引き出す方法や、新しい発想を得るためのアイデアが満載です。
著者の石井裕之氏は、催眠療法やカウンセリングの施療経験をベースにした独自のセミナーを指導しています。