勉強のルール

「勉強のルール」
浜口直太/著
あさ出版
出版年月:2007年11月
1,365円(税込価格)

これまで勉強してこなかった人も、社会人の勉強法で人生が変わるかもしれませんよ。
著者の浜口直太氏は、高校も卒業できないとかつていわれていたほどの、頭が悪くて勉強ができずに、ずっと落ちこぼれていたというのだ。
困った浜口氏は敗者復活を賭けて、凡人以下の自分でも、勉強が苦手な人でも実践できる勉強法を考え続けたといっているのだ。
浜口氏が自ら編み出した70の勉強のルールで、浜口氏はアメリカのビジネススクールの博士課程を卒業させ、大手の国際コンサルティング会社で異例の出世を遂げるまでになったというのです。
浜口氏の勉強法が詳しく解説されている本です。
内容は、勉強の本質を知ることが初めの1歩。勉強する気になるルール。実践効果抜群のルール。強力な助っ人活用のルール。知っていると得するルール。時間最大活用のルール。人生が変わるルールなどです。
この本は、70の勉強のルールが7つの章に分かれています。70のルールは単に勉強するためだけのものではなく、仕事の効率を上げるためにも、よい人生を送るためにも有効なルールなのだというのだ。
内容はマジックのような勉強法ではありませんし、オーソドックスな手法に、浜口氏なりの視点でちょっとした工夫や努力をプラスすることで、ユニークで、しかも大きな成果の出るものばかりです。
ご褒美ルール、苦手なことをするのは、かなり億劫で、ついつい手を抜いたり、楽をしようとしたり、休もうとしてしまいがちです。そんな自分を頑張らせるためには、目標を達成したら、ご褒美として旅行や報酬といった好きなことにお金を使うことを自分自身にプレゼントすること。ご褒美はどんなものでもOKですが、ポイントは、自分が本当に欲しいものをプレゼントすることです。比較的誰にとっても効果が上がる方法です。
試験ぶら下げルール、自分を勉強させるために、試験を次々と受けまくる方法で、試験を受けるとなると、勉強をせざるをえなくなり、受験料もかかり、合格するために時間を確保し、勉強する努力をするようになります。勉強しないと試験に落ちるという気持ちが、やる気につながるのだ。
期日設定ルール、何かしなければならないとき、たとえ締め切りが必要ないことであっても、すべてのことに締め切りをつくるという方法で、いついつまでにやらなければならないとなると、一生懸命やるものです。期日を設定する時のポイントは、予期せぬ事が起こる可能性を踏まえ、本当に終わらせる期日より早めに設定することです。
同志活用ルール、会社の同期や学校の同級生というのは、お互いに同志ですから、遠慮無くいろいろなことが聞けるので、自分より成績のよい同志に理由があるものです。勉強法や仕事術を教えてもらい、お互いを励まし、刺激を与え合うのだ。
勉強や仕事に楽しく取り組め、しかも成果が上がるのだ。