図解主義!

「図解主義!」
アンドリュー・J.サター/著 中村起子/訳
インデックス・コミュニケーションズ
出版年月:2005年6月
1,575円(税込価格)

複雑なビジネス取引も図で考えるとわかりやすいのだ。
複雑な利害関係で、難しいビジネス取引など、相手の説明を聞いてわかったつもりになっていても、実際に仕事でわからなくなることがあります。相手に聞いてみたくても、質問をするのに躊躇してしまいます。
本書に書かれているのは、ビジネスでこんがらがった糸を、図解でわかりやすくしてくれるノウハウです。
例えば、知らないことは何かを知る。見えないものを買う。時間を図解に表現する。お好み焼きを作るプロセスの表現方法。どう転ぶかわからないものを図解する。人を動かす価値の矢印やリスクの矢印。数珠つなぎ分解の術。足りないモノをあぶりだす。会議の席などで、何の話なのかわかっていないのは、自分だけかと不安になったことはありませんか。複雑な取引で急にビビッてしまって相手に質問ができなくなる人に勇気を与えるのが、図解を使って情報を整理させ理解を助ける方法なのです。図解にすることは楽しい作業で、相手より自分の方が重要な発見をする可能性があるのだといっています。
本の例題には、日常的に目にすることから、デリバティブ、M&A、エンターテインメント、ファイナンス、中国投資などが含まれているというのだ。
映画制作の権利や絵画の相続について想像力を膨らませて図解でものごとを考えるようになります。
読み進めていくと図解のわかりやすさが理解できるようになります。今までわかりにくかったことも、図解なら一目瞭然になります。文章だけではつかめなかった項目と項目の関係性や矢印の向きと、矢印で結ばれた2つの関係など取引がどんな種類のものなのか、頭を働かせながら読んでいくことができ、図解にすることがだんだん面白くなります。最後の「まとめ」で「図解のパーツとテクニック」「概論」「特記事項」があるのでさらに理解を深めることができます。ドリルに挑戦して理解したことをさらに活用することができるようになっています。