個性を捨てろ!型にはまれ!
◇三田紀房/著
◇大和書房
◇出版年月:2006年12月
◇ISBN:978-4-479-79181-2
◇1,260円(税込価格)
運動会で順位をつけない競技にする、人と比べないでオンリーワンの自分でいいじゃない……という考え方が、いまの日本の人々のスタンダードになってきていたような気がします。
生き方を提案しているのです。
第1章 成功したければ『型』にはまれ!!
第2章 企画もアイデアも『型』でつくられる!!
第3章 これまでの自分を崩せ!!
第4章 タテ社会は素晴らしい!!
第5章 選択肢なんていらない!!
第6章 島国根性を磨け!!
個性なんかいらないと言われると、逆に自分らしさがあって何か悪いという気持ちにさえなってきます。「自分らしさ」の中にも、あってもいい「自分らしさ」と行動の邪魔をする「自分らしさ」の両方があるのではないかと著書から感じました。
読む人の心を捉える話題をあれこれと考えて、良いものは残し、悪いものは切り捨てて、人々に強くひかれて興味を持ってもらえる内容に仕上げていくそうです。
最初は型から入っていくという王道をいく作品には、必ず決まった特徴がのだそうです。ケンカ(対立)→葛藤→和解……という流れの物語にすれば、まず失敗することは王道をいく売れる漫画の『型』なんだそうです。
一時は、タテ社会については、批判的な考えを持っている人も多かったと思いますが、著者は欲しいと提案しています。捉えるという感覚を味わえることでしょう。