3歳からの「考える力」教育

3歳からの「考える力」教育

◇久野泰可/著 
◇講談社 
◇出版年月:2006年5月 
◇ISBN:4-06-213416-0 
◇1,575円(税込価格)

「学力低下」が心配されている中、幼児への「早期教育」に対する警告も、教育の専門家から言われています。目次を紹介します。正確にできるようにはなりますが、文章題が理解できないのなら、まだ「論理的な理解」には至っていないと著者は指摘しています。実際に子どもたちに抵抗のない、おはじきのような小道具を使って目で見て実感しながら、「8個のりんごがありました。お友達に3個あげて、あと何個だけあげたら残り1個になるでしょう」のような問題を出していくといいそうです。著書では、長年幼児教育に携わってきた中、子どもが問題を解くときに、どこでどう間違えやすいかについて実に細かく研究されていて、大人も知らなかったことばかりです。に幼児にとって学習内容は、実生活での経験が関係しているということが、著書を読むとわかります。お話の中の人物の動きなどを、論理的に考える力を身につけるには、普段から大人と会話をしたり、行ったことのない場所へ行ったりして、その中で体験することが大事なんですね。様々な体験、経験から記憶に残ったことが、その年齢に本当に知識を身につけ、能力を磨くことに繋がるようです。情報をつかむことが難しいのですが、幼児を教えて、実際に子どもに行ったテストの答えから分析をした今日の1冊は、幼児教育にノウハウがわかる価値内容です。