社内うつ──職場ストレスのコントロール術

「社内うつ──職場ストレスのコントロール術」

 ◇小杉正太郎/著
 ◇講談社
 ◇1.500円(本体価格)


うつ病ではないけれど──急増する「社内うつ」をあなたは知っていますか?
                      


「社内うつ」という言葉を皆さんはご存知でしょうか?
社内うつとは、自信喪失・軽い絶望感などの自己否定感情と、集中・決断など自己否定感情と、集中・決断などの業務遂行に不可欠な能力の低下をいう──と、裏表紙には説明されています。
休日や退社後は活発なのだけれども、何故か会社では元気がないサラリーマンやOLのことだそうです。
造語であって医学的な診断名ではありません。
無気力な社員、サボリ、と言われていた状態ですが、昨今では急増し、じわじわと生産性を下げる社会現象にまでなってきています。
負担が、社内うつの要因と言われています。

うつ病であれば、精神科医のメンタル・ケアの分野として対処のしようもありますが、社内うつへの対策は手つかず状態でした。
社内うつがうつ病の原因とも社会に影響を与え始めた今、見て見ぬふりはできなくなりました。

内容は明確で、社内うつとは何かに始まり、実例を盛り込んだ現状、原因、予防と対策が書かれています。
膨大な調査結果と実際の事例から成り立っているので、信憑性も高く,図表も多く使われ、わかりやすい一冊となっています。
方々にお薦めです。
社内うつではないか、もしくはうつ病ではないか,などと不調を感じていらっしゃる方にも是非読んで頂きたい一冊です。

うつ病との違い、不調の原因を理解することで、脱却の糸口をしれません。