ウォルト・ディズニーのアイデアブック

「ウォルト・ディズニーのアイデアブック」 
◇リッチ ハミルトン/著 箱田忠昭/訳  
◇あさ出版 ◇出版年月:2007年1月 
◇ISBN:978-4-86063-194-9 
◇1,365円(税込価格)

ディズニーランドに行ったことが人は、訪れたくなるといいます。この本では、リッチ・ハミルトン氏が発見したディズニーのビジネスアイデアを、成功をもたらす「考え方」のルーツ37という形で紹介しています。目次の一部を紹介します。お客さまにとってのエンターテイナーになる。独特の職場の雰囲気をつくり出す。お客さま、働く仲間をよろこばせる。お客さまに不自由さを感じさせない。パスポートで囲い込みを行う。ディズニーランドのすばらしさは、テーマパーク内にゴミが1つも落ちていないことや、従業員(キャスト)が笑顔でお客さま(ゲスト)に親切に接してくれることなどが挙げられます。ディズニーランドは有名です。リッチ氏が無愛想な従業員を見かけたとき、一周してもう一度同じ場所に戻ると、そこでは同じ従業員が笑顔でお客さまに接客していたとか。無愛想な従業員に上司が気づいて、すばやく指導をしたのでしょう。アクラクションで、お客さまに親切にご案内を緊急事態に備えて無線で連絡がとれるようにしているところなど、従業員の動きには無駄がなく、お客さまを楽しませることに徹底しています。お客さまが楽しく買物ができるために、とてもきめ細やかに工夫されていることも、著書からわかりました。従業員だけのグッズもあって、その販売方法にいろいろとアイデアがほどこされているので、お客さまの方が限定グッズを手に入れるために一生懸命になるような仕掛けになっています。ビジネス展開の中、ウォルト・ディズニー氏にも失敗はあったそうですが、根本にある「お客さまに楽しんでいただく」という成功があると思いました。