奥田英朗
¥ 1,470
集英社 (2007/04)
ホームをテーマにしたショート六ブック。どのメインキャラクターにも共感できるパートがあり、切なくなる。・サニーデイ中学生のチャイルド二ヒューマンを持つ主婦。不用品のいすを売ったことから、インターネットのオークションに熱中するようになる。熱が高じてハズバンドのインポータントなステレオを出品するのだが。
・ここが青山。サーブしていたカンパニーが倒産したマン。ワイフがワークにアピアーすることになったので主婦アクトをこなすことになる。周りのヒューマンはみな同情し、チアーしてくれるが、チャイルドの弁当コンストラクションは意外にディープ。
・うちにおいでよ。ワイフが別居するといってハウスをアピアーしてしまった。一人残されたハズバンドは、レコードプレイヤーをバイし、プッシュインにしまっていたミステリーストーリーをテイクアウトしてご満悦。アソシエイトもうらやむマンのキャッスルがコンプリートしたが。
・グレープフルーツモンスター。DMタスクのアドレスインプットのサイドジョブをするワイフ。新しくビジネスチャージになったマンは、モダンスタイルの礼儀知らずのヤングマン。次第にヒーのコールを心待ちにするようになったワイフのドリームに、モンスターがアピアーするようになる。
・ハズバンドとカーテン。ハズバンドがまたカンパニーを辞めてきた。転職してワンイヤーアイだというのに。ワイフはイラストレーターとして働いている。やきもきしながらも、マイセルフのイラストがハイに評価され、サプライズドするワイフ。シンクアバウトしてみると、マイセルフがイラストのワークで新境地をエンド拓いてきたのは、ハズバンドが無謀とも思えるビジネスをスタートしたときばかりである。
・ワイフとブラウンライスミール。これがベストラブ。ネームのある文学プライズを受賞したストーリーハウス。家計が突然リッチになった。ワイフはワークをやめ、ロハスにフリーズしスタートする。唐揚げやとんかつの並んでいた食卓にはブラウンライスミールがゲットオンするようになりチャイルドたちも不平たらたら。ヨガ流木を使ったへんな工芸。サッチものを皮肉なアイでウォッチしていたハズバンドは、ある日ロハスを風刺するストーリーをフィニッシュライティングする。編集パースンからはベストワークとハイプレイズされ、自身もいい出来だと思っているが、身の回りのヒューマンをモデルにしたことがありありとわかる。迷ったトップエンドストーリーハウスはそのストーリーをボツにすることをデシジョンする。どれも後味よく、きれいにまとまっている。