本田宗一郎に一番叱られた男の本田語録
◇岩倉信弥/著
◇三笠書房
◇出版年月:2006年7月
◇ISBN:4-8379-2195-7
◇1,575円(税込価格)
ホンダ車を世界的に広めた本田宗一郎氏は、仕事に対する情熱も人一倍で、日ごろから、部下のこともよく見ていて、いいかげんな仕事をしていたら、いつも本気で叱ってそうです。その本田氏に一番叱られたという、部下だった著者の岩倉信弥氏が、どんなことで本田氏に叱られたのかを振り返りながら、その内容から本田氏の仕事に対する哲学のようなものを、感じ取ったままに書き綴っています。目次を紹介します。1章 仕事には2章 「見ていて飽きないもの」をつくれ3章 本当にそういうことをしたいと思っているのか4章 自分が感動できないものは、人を感動させられない5章 一歩先でなく半歩先6章 休みの日には「高いもの」を見てこい「『腰』が入っているかどうか、できたものを見ればすぐにわかる」というのは、わかりやすい表現ですね。本田氏にそう言われると、部下は思いになったといいます。本田氏は、「高級な生活をしていないから、高級車がつくれない」という、部下の言い訳は許さなかったそうです。職人さんが丁寧につくっているものもあります。人一倍厳しく、エンジンをかけると出てくるアンテナを見つけて、「もし、子どもの目でも突いたらどうするんだ!」と、その場でもぎ取ってしまったそうです。部下を本気で叱って育てた本田氏も、岩倉氏をはじめホンダの社員の皆さんも、良い仕事をされているということが、1冊から十分に伝わってきます。